一枚のポストカードが紡ぐストーリー vol.7

ペリー・ファレル、 フェスを発明した男

Text by.Takashi Okada(Postmark)

この男、ペリー・ファレルというミュージシャン。80年代にジェーンズ・アディクションというバンドのボーカルをやっていたらしい。オイラも全然知らなかった。写真からすると、かなりヤリまくってる野郎(偏見です)にしか見えないけれど、実は大きな功績がある。1990年、彼のバンドは解散するけど、その際、先鋭的なアーティストを集結させたロラパルーザという名の音楽フェスティバルを企画して全米各地を回り大成功を収めた。このフェスの特徴は、単発ではなく巡回であり、地方都市でも開催され、毎年開催されるようにもなったこと。そしてヒップホップやオルタナティヴ・ロック、パンクなどジャンル横断的なものであったこと。さらに音楽だけにとどまらずサーカスからポエトリー・リーディング、カンフーのパフォーマンスなどが見られ、会場にはテントが並び、その中には政治や環境問題などのNPOの窓口、イラストや美術作品・工芸品などの展示やワークショップ、タトゥーやピアスを入れる屋台や飲食、ビデオゲームのコーナーなどが設けられ、カウンターカルチャーが集まる総合的な文化イベントの様相を呈したということだった。90年代初頭にブームとなったグランジ・ロック(あ〜懐かしいですね)台頭の背景には、このロラパルーザがあると言われている。このころのヘッドライナーは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、パール・ジャム、アイス・T、レニー・クラヴィッツなどなどだった。

もうお分かりだろう。音楽フェスのみならず現在世界中、あるいは日本の各地で開催される大小のイベントの原型がここで出来上がった。ヤリチン野郎(想像です、すみません)がちょっとすごい人に見えてくる。ミュージシャンとしては大成しなかったペリー・ファレルだけど、多くのミュージシャンをフィックスし、イベントをオーガナイズすることにかけては大いなる才を発揮したということなる。

あらゆるユースカルチャーが、ほぼアメリカに端を発していることは少し口惜しい。でも、新たな文化は、突然ゼロから生まれて出てくるわけではない。要は「ジャンルの違うものをミックスする」ことでしか新たなものは生まれないということ。ペリー・ファレルがやったこともまさに、それ。

さてGUYZ諸君、次は何と何を混ぜてみようか? 新たなカルチャーを生み出すのは、ここカゴシマかもしれない。

 

postmarkPostmark (ポストマーク)

ポストカードの専門店。イベントなどにも出店するが、基本ウェブだけで営業。100%輸入物のポストカード、主にモノクロームの写真作品、ミュージシャンや芸術家、映画俳優、各界の有名人のポートレートや、時代を映し出すスナップ写真、絵画やアート作品などのポストカードを取り扱う。

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