わんだふるライフ for GUYZ 〜プロローグ

〜プロローグ

Photo  by. Tomohiro Arikawa

a1702170331この3年間、妻とふたりの娘に犬を飼ってくれとせがまれ続けた。それを拒否してきた理由はいくつかあるが、要するに今の生活を壊されたくなかった。家族は私を説得しようとあの手この手を使ってくる。ペットショップでは店員と共謀して私に無理やり小型犬を抱っこさせる。間髪入れずに「ワンちゃんがパパに見捨てないでーって泣いてますよぉ」と店員がかぶせてくる。家族は上目づかいでこちらの様子をうかがっていた。

私は私であの手この手を使ってきた。今の満たされた生活を死守するために。なかでもいちばん熱心な次女さえ説得できれば全てがうまくいくはずだった。

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はじめにハンズマンの園芸コーナーで見つけたフェイク犬を購入。それはぬいぐるみなんかよりずっとリアルで、
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「汗をかいたからシャワーあびましょうねー」なんてかわいがっていた。これであきらめてくれるかと期待したが、なにかの拍子にシッポが折れて我に返ってしまった。

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次に桜島の恐竜公園にも連れて行き、恐竜の背中に乗っかれば歴史のロマンの方に興味が向くのではと期待したが、「次はワンちゃんと恐竜公園で遊びたい」という。

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それなら犬以外の生き物で気を散らせようとたまご牧場に連れて行き、ヤギと交流する。

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最初は気分良く遊んでいたが、よく見ると「ワンちゃんではない」となり、

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やはり本物をということで、公園で勝手に他人の犬と遊ばせていると、満足するどころかいっそう犬への思いは募るばかりだ。

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以降もペットショップに足を運んでは、なだめたりケンカしたりの繰り返しだ。ほとほと嫌気がさしたある日、もうここまでと観念する。

 

「もう飼うよ。」

 

子どもたちは信じられないといった様子だ。私が約束事をひとつひとつ発表すると、子供たちはいつも以上に大きく頷いてみせる。どうせ世話をするのは最初だけだというのは分かりきっている。完全に私の敗北だ。しかし飼うとなったら名前を決めねばなるまい。犬種も決まってないのにさっそく命名会議だ。家族で、あーでもないこーでもないと言っていると、ふと自分の感情の変化に気がつく。

 

「あ、あれ? なんかたのしい? うん‥楽しい。いや、素晴らしい…」

 

何度自分に問いかけてみても、答えは「わんだふる」

私のわんだふるライフは今始まったばかりだ。

 

 

 

続く

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