オフロードに魅せられて20年 好きが高じてコースを開業
Text by.Makoto Tanaka(GUYZ編集部)
20台を超えるオフロードカーが、エンジン音を鳴り響かせ、ワイルドに土煙を上げながら悪路を走破する姿は圧巻の一言。
霧島市隼人町嘉例川に2016年3月にオープンした「オフロードベース・サムライ」では、毎月第2日曜に改造四輪駆動車による走行会が開催されている。会を主催するのは同市で自動車整備工場を営む井手上洋一さん。オフロード走行に魅せられて20年になる“四駆マニア”だ。
「鹿児島にも本格オフロードコースを」と自ら全国のコースに出向いて、自分が走ってみたいと思えるコースを見よう見まねで作り上げた。コース内には複雑な造形の小山や岩場、丸太で作った急勾配の坂道などが参加者たちを待ち受ける。
「コースが難しいほど、走破した時の爽快感は何物にも代えがたいんですよ」と井手上さんは笑う。もともと釣りが趣味だったという井手上さん。釣り場に向かう林道を走るために最初に買った車はパジェロだった。「最初は道に転がる岩や木の枝を避けるため、タイヤや車高など足回りをいじっていたんですが、オフロード走行そのものに魅力を感じるようになりました」と振り返る。
以来、普段あまり通らない道や険しい林道をあえて走るようになり、さらには全国各地の競技大会にも参加するようになり入賞歴も重ねた。現在はコース管理や大会運営など裏方として若いオフロードドライバーたちを支える。コースを作ったことで、同じ趣味を持つ県内外の仲間たちとの出会いも増えた。走行会前夜の四駆を肴にした宴会、当日の炊き出しのランチタイムも楽しみの一つだ。
また今後、彼らをさらに“悩ませる”ためにいろんな障害物や地形の変更も予定しているのだとか。「オフロードは楽しくてしょうがない。ハマったら抜けられないですよ」
- コース内では四輪駆動車だけでなく、モトクロスバイクも走行できるように整備されている。
- リタイア車を他のメンバーが持ち上げて軌道修正。オフロード走行は参加者の助け合いで成り立っている
- オフロード走行:オフロードを始めるなら、車体が軽くハンドルの取り回しがしやすいジムニーがおすすめです。ノーマルの中古車を購入して、ドアやガラスを取り外しさらに軽量化。加えて、車高を上げるなど足回りの改造費用20万円ほどが必要になります。タイヤは大事なのでケチらずにいいものを使ってください!
井手上 洋一さん(55歳)
湧水町出身。霧島市内の建設機械会社を経て、2008年に自動車整備工場「サムライオート」設立。2016年3月にオフロード走行ができる「オフロードベース・サムライ」を開設。毎月第2日曜に走行会を実施している。
株式会社 サムライオート
住所:霧島市隼人町西光寺2776-1
電話:0995-73-5177
営業時間:9:00〜18:00
休み:日曜、祝日
P:あり
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