のせけんの鹿児島街図 vol.1

Text by.Kenzo Nose

能勢謙三(のせ・けんぞう)と申します。会社を定年退職した2011年春からボランティアで「まち案内」をしています。月曜から金曜日まで天文館とJR鹿児島中央駅地区を歩き回り、道に迷った様子の人に声をかけては案内しています。 何を案内するかといえば、その人が行きたい場所や店への行き方、バスや市電の乗り方などですが、その他、街に関するあらゆる質問に答えています。真っ昼間の天文館で、黒めがねをかけた外国の婦人に「大人のおもちゃの店はない?」と小声で尋ねられたこともあります。どんな質問にも、誠意を持って対応するよう努めています。このため、最新情報をいつも身につけておく必要があり、絶えず歩き回る一つの理由になっています。つまり自分の足と目で街を定点観測するわけです。あ、あそこに新しい店ができたな、とか、逆に、あれっ、いつの間にか店がなくなってる、とか、街の変化にいち早く気づくために。

 

巡回するのは、だいたい朝日通りから中洲通りまでの範囲です。自宅からバスで昼前に天文館地区に出てきて、昼過ぎまで天文館地区を流し、後は夕方まで中央駅地区を流すのがパターンです。そして、名山堀で軽くダレヤメをして帰宅するのです。このようなボランティアをしようと考えたのは、退職前の年の秋でした。新聞で次のような記事を読んだのです。定年退職後の生き方についてのある専門家の原稿で、次の3つのポイントが提案されていました。

①してみたかったことをする

②経験を生かす

③できれば少しは人のためになることをする。

 

新聞記者として街を歩きながら、何と道に迷った人が多いんだろうと実感し、退職後は案内の仕事をしようかとうっすら考えていました。また仕事柄、街の情報には一般の人よりは通じていました。そして退職直前の3月11日に、あの東日本大震災が起きたのです。すぐにでも現地へ支援に向かいたいと思いましたが、踏みとどまりました。鹿児島で人助けをするのも、一つのやり方ではないか、と。こっちから歩み寄り声をかける案内は、2割方は嫌な顔をされたり、敬遠されたり、無視されたり。おかげで、あれこれ試行錯誤が今も続いているんですよ。

http://yaplog.jp/5098/

 

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