酒をしこたま飲んだあと、 どうせがっつり暴食するなら いつもと違った相手に挑んでみては?
Calligraphy by. Eriko Sata
Photo by. Tomohiro Arikawa & Junichi Ueyama
忘年会シーズンは今がピーク。天文館をはじめとした飲食街では、深夜までにぎやかな歓声が絶えることがない。ご機嫌なオヤジたちが飲み会を“シメる”ために千鳥足でラーメン屋ののれんをくぐる姿も見慣れた光景だ。しかし、そもそもなぜ飲酒後にラーメンなどを食べたくなるのか。肝臓がアルコールを分解する際に、必要な糖分が消費されて血糖値が下がり、空腹感を覚えるからなのだそうだが、そんな生理的なメカニズムを分かっていても気にしないのが俺たちだ。「シメの料理をたっぷり食べて、空腹を満たしてから家路につかないと落ち着かない」と感じるGUYZ世代も少なくないだろう。
今回紹介したい“シメのメシ”は、定番のラーメン以外の料理。見た目にインパクトがありつつも、翌朝の胃もたれが少なそう(GUYZ感覚)という基準で選んだ。破壊力抜群の熟成肉、メキシコグルメ、カレーうどん、焼きおにぎり、関西の明石焼きの5品だ。いずれも各店の料理人がシメにおすすめする料理で、飲んだ後にがっつきたくなる逸品ばかり。今晩の忘年会後の参考に。(※金額は税込み)
天文館文化通り沿いのビルの一画。9坪ほどの広さの店内に、60年代のアメリカンテイストが詰め込まれたフーズバー「ビートニック」。同店を訪れる酒飲みたちの定番締めメニューがこの「1ポンドステーキ」(3500円)だ。使用する肉は店主の新町義臣さんが目利きしたカナダ産の熟成赤身肉453グラム。リブアイロールと呼ばれる首の下あたりの部位で、1時間ほどかけて丁寧にスジを取り除き、70度以下の低温でじっくりと焼き上げて旨みを閉じ込めたステーキだ。
ステーキには赤ワインソースがたっぷりかけられているが、皿からはみ出るほどの肉の大きさ。甘口しょうゆベースのホースラディッシュソース、スパイス、トリュフ塩を付けて、味の変化を楽しませてくれるのも心憎い。
かめばかむほど旨みが口の中に広がり、注文する男たちはペロリと平らげて帰っていくのだとか。
新町さんは「30〜40代の男たちのたまり場。座席の距離感が近いので、お客さん同士すぐに仲良くなるみたいですね」と話す。バーテンダーとして数々の賞を受賞している新町さんが作る酒も締めステーキと一緒に味わっておきたい。中でもモヒート(950円)はわざわざ遠方から訪れるお客がいるほどの逸品だ。
TikiBar&Grill BEATNIK
〆:アヒージョ各種500円、スパニッシュチキンサンド500円、黒豚オムライス1000円、生ハムのクリームコロッケ500円
住所:鹿児島市千日町7-17美坂文化ビル5F
電話:099-226-8723
営業:19:00〜翌4:00
休み:なし
Facebook:https://www.facebook.com/TikibargrillBeatnik/
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